カ リ キ ュ ラ ム
カリキュラム
幼児は、ヒトとして必要なすべてのことを「遊び」を通して獲得していきます。「遊び」の第一条件は、 楽しい興奮がともなうことと自発性です。他人から強制されたり、押しつけられたのではなく、 自分からやりたいと思い、好奇心を満たし、だれにも管理されずに好きなようにやって楽しくなる行動が本当の遊びです。
大人の過保護・過千渉の中で、知育遊びなどの管理された遊びしかさせてもらえなければ、 自由な発想で遊ぶことができない子になってしまいますし、人として発達も望めません。
危ないからと、ケンカも冒険もさせてもらえなければ、仲直り方法も大きなケガを避けるように方法も会得できず、自分の可能性を試してみることもできません。
現在の社会では、子どもが自由に遊べる時間も空間もなくなっています。 乳幼児期から、いろいろな習い事などで毎日のスケジュールがいっぱいで、ともだちとゆっくり遊ぶ時間のない子がたくさんいます。
バンビ幼稚園は、子どもにとって、自分のやりたい遊びを、時間を気にせず思い切り楽しめる、「安全で、自由で、ワクワクするような遊び場」でありたいと思います。
以下のようなさまざまな活動を行いますが、保育者の仕事は、その環境を用意して見守ることで、参加するかしないかは、子どもたちの自発性に任せ、全員に無理矢理強制するようなことはありません。
月毎に、体を動かす遊び(Moter Play) 社会的な遊び(Social Play)、空想遊び(Fantasy Play)、 ものを作る遊び(Constructive Play) 、をバランスよく計画するように心がけています。
カリキュラム内容
サークルタイム(英語での朝の会)
毎朝30分位、あいさつ、天気、カレンダーなどの会話や、英語の歌やダンス、ストーリー、ゲームなどで構成される「オールイングリッシュ」の時間です。
年齢や習熟度にあわせて、園生活の中で活用できるいろいろな英語の表現を習ったり、季節の歌やターゲットになる表現を含む歌を歌ったり、ロールプレイやかるたなどのゲームを楽しんだりします。
フリープレイ
ごっこ遊び、大型ブロック、積み木、パズル、キッチンセット、絵本、楽器、クラフトなどのコーナーを、定期的に変化を持たせながら用意して、自分の興味のある遊びや友達を自分で選んで自由に遊び、教師は子どもの主体的な遊びを邪魔しないよう気を付けながら、声を掛けたり、一緒に遊んだりします。
また、仲間に入りたくても入れない子や、好きな遊びを見つけられずにいる子には、必要な仲立ちや援助をするようにします。
自我が育つ時期の子どもたちのことですから、おもちゃや友達を巡って、子ども同士の自己主張がぶつかり合い、あちこちでけんかがおこりますが、こどもにとって、自分と同様に要求を持った他者の存在に気づき、自分の要求を抑制して、我慢したり、譲ったり、シェアしたりすれば、楽しく遊べることを学習し、精神的な成長を促すよい機会です。
自由とは、自分勝手とは違い、守るべきルールがあるということを体験的に学びます。
すべてのクラスルームを開放してコーナーを設置し、どこで遊ぶのも自由なので、学年の枠を超えた異年齢児交流の時間としても貴重な時間です。
絵本の読み聞かせ
でも、大人と子どもの、特に幼児の外国語のとらえ方は全く違っているそうです。幼児期の子どもの直観力、想像力には大人の想像を遙かに超えたものがあり、英語を英語のまま、つまり、日本語に一度翻訳することなくストンと理解し、又、絵や読み手の声の調子、表情などから想像の羽を伸ばして、ストーリーの雰囲気を掴み、その世界に浸ることが出来るようです。
最近では、小学校などでも、子どもたちの心の荒れを癒すために、読み聞かせが取り入れられているところも増えていますが、読み聞かせは、言葉を覚えるなどの実用的・即効的な効果を期待してのものではなく、温かな雰囲気の中で、読み手と聞き手の心のふれあいを促し、子どもの想像の世界を広げることが目的です。
同じお話を繰り返し繰り返し読んであげると、子どもたちは、次に何が起こるかを予測できるようになったり、印象的なフレーズを自然に自分の言葉にしてしまったりもします。
小さな子どもたちが、特に、いつもは飛び回ってばかり居る元気一杯の男の子などが、集中してじっとお話に聞き入っている様子は、感動的ですらあります。午前中は、外国人の先生による英語の絵本の読み聞かせ、午後は日本語の絵本の読み聞かせを行います。
ランチクッキング
幼児サイズに作られた調理実習室で、順序を追って、数えたり、測ったり、分類したり、形状の変化を発見したり、と、クッキングには、子どもの好奇心を満たす魅力がいっぱいです。
自分たちで作ったできたてごはんは美味しいのでしょうね、こどもたちは普段よりも沢山食べますし、嫌いな食材も食べてみるきっかけになることもあります。
安全面、衛生面に十分に配慮しながら、こどもたちが主体的に参加できるように工夫して行っています。
また、お皿洗いなど食後の片づけもこどもたちがそれぞれに役割を分担して協力して行っています。
コチラもご参照下さい。
歌、ダンス、グループ遊び
日本語とは違う英語独特のリズムを身に付ける上でも、歌やダンスはとても効果的です。英語圏の伝承遊びを中心にしたグループ遊びなどでは、普段の生活の中では体験することが難しくなってしまった、子ども同士が「群れて遊ぶ」ことができるので、ルールや順番をを守ることや譲り合うことなどを、楽しみながら、自然に学ぶことができます。
少子化の時代ですから、特に、大勢の友達がいるからこそ楽しめる遊び、異年齢の子どもたちが工夫して楽しく遊べる遊び、グループダイナミズム(集団力学)に配慮した遊びを多く取り入れたいと思います。
外遊び
子どもたちが本来、最も解放され、心から楽しめる遊びですので、その楽しさを先生やお友達と共有するという意味で、限られた時間の中でも、できる限り確保したいと考えています。
バンビのプレイグラウンドには、築山、砂場、泥場、遊具、鉄棒、サイクリングロードがあります。富士山をはじめ周囲の美しい山並みを望める環境で、自由自在に身体を動かし、暑さや寒さも吹き飛ばして遊ぶこどもたち。
おともだちに刺激されて、新しい遊びにチャレンジしたり、衣服の汚れなど気にせず、思い切り遊ぶことで、知らず知らずのうちに、筋肉や運動機能が鍛えられます。
夏の間には、プールでの水遊びも行います。
散歩
南アルプスの幼稚園の裏は、果樹園が広がる小高い丘になっていて、眺めも抜群。
こどもたちのお散歩にぴったりのみちです。安全には十分気を配りつつ、四季それぞれの自然に触れて、五感を刺激し、子どもたちの好奇心を満たして、リフレッシュさせてあげたいと考えています。
創作活動(アート&クラフト)
創作活動も、自己表現のひとつの手段ですから、そこで大切なことは、大人の指示に従って、あるいは助けを借りて、見てくれのよいものを作り上げることではなく、子どもが心にあるものをそのまま表出したり、自分なりに工夫したり、考えを発展させたりするのを援助して、感性や創造性を豊かにすることではないかと思います。
ですから、見栄えのよいものを作り上げるよりも、その作品を作る過程で、子どもたちが本当に楽しいと感じ、心が解放されるような活動を用意していきたいと思います。
横割り活動の時間のクラフトは、主に個人の作品、縦割りグループでの時間には大きな子と小さな子が力を合わせて作業をする共同作品を作ります。
基本的生活習慣の確立
基本的生活習慣の確立は、子どもにとって自信の獲得に繋がりますし、グループの中で気持ちよく過ごすための基本でもあります。
集団の良さを活かし、子どもたちが互いに刺激し合って、よい習慣を自発的に身に付けていけるよう援助していきます。
音楽遊び
歌や音楽をからだ全体で楽しみ、楽器や道具なども使いながらリズムや表現する楽しさを体感します。
クラスごと、20~30分程度のプログラムです。
ヴァンフォーレのサッカー教室
サッカー教室といっても、サッカーを教わるというより、体育遊びで全面人工芝のクッション性のすぐれた素晴らしいグラウンドを使って思いっきり走ったり、からだを使ってゲームしたり、ボール遊びをしたり、ルールのある遊びなどを楽しみます。